心によりそう図書館

これまでに読んだ本を感情別、内容別にカテゴリー化して紹介していきます。どうかお気軽にお立ち寄りくださいませ。

「みんなのうた」重松清著

家族と故郷の物語。 都会での暮らしに憧れ、夢を抱いて上京するものの、夢破れて「帰郷」する20代女性が主人公。プライドが高くて人間関係が苦手な主人公が、学生時代には敬遠していた同級生と再会して、田舎の人たちとのかかわりを持ち、少しづつ変わってい…

「舟を編む」三浦しをん著

「言葉を大事にしよう。」が読み終わった後の一番の感想でした。 対人関係が不得手な主人公「馬締光也(まじめみつや)」は本ばかりを読んで青春時代を過ごし、出版社に就職します。 馬締は読書好きなのですが自分の気持ちを言語化する能力が低く、好きな人…

「海の見える理髪店」荻原浩著

ぎこちなくも優しい理髪店の店主とお客さんの物語。 ひとりのお客さんに対して、理髪店の店主が丁寧に髪を切り、髭を剃り、 マッサージなどを行いながら、自身の生い立ちを話ししていくストーリー。 読んでいるうちに物語の中に引き込まれていきます。 行間…

「風に舞い上がるビニールシート」森絵都著

男女の恋愛としてのお話だけでなく 人としての優しさ、強さ、温かさが描かれています。 大切な人との別れ、立ち直る様、 主人公に感情移入してしまって、とにかく号泣しました。 一番好きな本は?と聞かれたら 多分「風に舞い上がるビニールシート」って答え…

「四十回のまばたき」重松清著

主人公「圭」は売れない翻訳作家。周囲の人々からは、「自己完結している、バランスの取れた人、一人でも生きていける人」と見られている。妻を交通事故で亡くしてしまい、悲しむものの泣くことができず、モヤモヤとしていた。だが、葬式の後に妻の不貞を知…

「嫌われる勇気」自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見一郎・古賀史健著

シンプルに生きるための教科書のような本です。 「哲学者」と「青年」という二人の登場人物が 「人はいま、この瞬間から幸せになることができる」 ということについて議論していきます。 心理学者・アドラーの教えを 哲学者の岸見一郎さんとフリーライターの…

「寂聴 九十七歳の遺言」瀬戸内寂聴著

インタビューを基に加筆、構成された語り下ろし作品。 一言でこの本を説明するのであれば、 「瀬戸内寂聴さんの人生の総まとめのようなエッセイ」。 とても分かりやすい言葉で 「愛」「孤独」「生きること」「死ぬこと」 について寂聴さんの随想が綴られてい…

「ちょっと今から仕事やめてくる」北川恵海著

映画にもなっているのでご存じの方も多いと思います。 仕事で悩んでいる方にお勧めの本です。 環境を変える勇気も必要だよね。 自分にもっと優しくしても良いよね。 そんな風に思えて 新しいスタートを切るときに背中を押してもらえるような本です。 泣きな…

「存在という名のダンス」大崎善生著

施設に預けられた主人公が 施設を抜け出し、父に会いに行く冒険の物語。 ちょっとファンタジー入ってます。 一言では言い表せませんが、強い衝撃を受けた本です。 「人を信じる勇気を持つこと。 それはとても大きな勇気だ。 苦しければ苦しいほど、追い詰め…

「ゴールド・フィッシュ」森絵都著

「リズム」の続編です。 中学3年生となったさゆきと ロックバンドで成功したい20歳のいとこ真ちゃん。 自分の夢、将来を否応なく考えなければいけない時期の ラストの真ちゃんの手紙が心を打ちます。 元気をもらえる本だと思います。 Amazonに飛びます☟ 本の…

「リズム」森絵都著

主人子は中学一年生の女の子。 主人公「さゆき」の目を通してみる大人の世界や さゆきの世代の世界、価値観は アイデンティテイを確立させていく時期を理解するうえで、 参考になるのかなと思います。 そして、 まだまだ自分探しが必要な私にとっても 心を元…

「西の魔女が死んだ」梨木果歩著

心をリセットさせてくれるような本です。 人生にとって大事なことは何だったのか、 心の奥にある小さな引っかかりを 呼び起こさせてくれます。 西の魔女の言葉や、日々の生活が 忙しい日常に癒しをくれます。 もちろん泣きました。 Amazonに飛びます☟ 本の帯…

「阪急電車」有川浩著

阪急電車の今津線で繰り広げられる女性たちの物語。 映画にもなったこの作品は ときには元気を、時には勇気を、時には温かさを 読んだ後には、心が満たされるような そんな感覚をもたらしてくれる本でした。 Amazonに飛びます☟ 裏表紙 隣に座った女性は、よ…

「さいはての彼女」原田マハ著

大好きな本の中の1つで、前向きになれる本です。 何か、辛いことがあったり、 自分自身が嫌になってしまったような時 この本は何かしらの元気をくれます。 もちろん、元気な時に読んでも 元気チャージできるのでやる気が出てきます(笑) 私はつらいときに読…

「いつかパラソルの下で」森絵都

家族の絆と、赦しの物語。 父親を嫌っていた主人公が父親の死をきっかけに 父親と向き合っていく。 それと同時に人生に向き合っていくような、 そんな印象を持ちました。 父親と向き合うように勧めてくれるのは 別れ話を持ち出してきた彼氏。 ということも含…

「旅屋おかえり」原田マハ著

旅は何かしらの気づきを与えてくれる。 旅をして人と出会い、 人とのかかわりを通して 人の優しさや思いを知る。 人っていいな。 旅っていいな。 と泣きながら元気がもらえる本でした(笑) 旅の代行をしてくれる主人公のキャラクターも 可愛くて明るくて、…

「後悔病棟」垣谷美雨著

人生の最期、人生を振り返り あの時の選択は正しかったのだろうか、 と悩む人々の物語。 誰にでもあるだろう後悔を 肯定に変えてくれるような本です。 Amazonに飛びます☟ 本の帯 (表) 『老後の資金がありません』の次に読むならこれ! 圧倒的共感! 続々重…

「カフーを待ちわびて」原田マハ著 Waiting for good news

優しい恋愛小説です。 一つの偶然が二人を引き合わせ 二人の優しさがすれ違いを呼ぶ・・・ 読みながらほろっとしたり、ニンマリしたり 幸せになってほしいと応援したくなるような男女の恋愛物語です。 Amazonに飛びます☟ 本の帯 (表) 第1回日本ラブストー…

「四畳半神話体系」森見登美彦著

偏屈な主人公と、主人公を取り巻く個性的なキャラクターの 日常?珍事? タラレバの世界を面白おかしく描いています。 本文の言い回しはどこか古めかしいのですが リズムが良くてとても読みやすく、 読みながら声をあげて笑ってしまいました。 Amazonに飛び…

「コンビニたそがれ堂」村山早紀著

優しい気持ちに包まれるような感覚になる本でした。 不思議なコンビニを舞台に繰り広げられる 優しい物語が心を癒してくれます。 【中古】 コンビニたそがれ堂 ポプラ文庫ピュアフル/村山早紀【著】 【中古】afb価格: 200 円楽天で詳細を見る 裏表紙 駅前商…

「あの家に暮らす四人の女」三浦しをん著

女性の日常あるあるや感情あるあるが あちらこちらに散りばめられていて 定期的に読み返している本の一つです。 なんだか安心するんです(笑) Amazonに飛びます 本の帯 うらやましいほど愉快な共同生活 ここは女たちの楽園!? ジェーン・スーさん大感激 私…

「乱反射」貫井徳郎

心にずっしり来ました。 誰の心にもあるであろう、少しの背徳。 それらが重なり合った時 どのような結末になるのか。。。 かなりの長編です。 Amazonnに飛びます 本の帯 (表) 深くて、重くて、悲しい だが圧倒的に面白い! あなたはこの衝撃のラストを受け…

「さがしもの」角田光代

短編集でそれぞれに良くて、 この本のカテゴリー化は難しいです(笑) 恋の話も 過去の過ちの話も 家族の話も 友情の話も入っているから・・・ ですが 文庫本のタイトルになっている 「さがしもの」 についていえば、懐かしい、優しい気持ちになれる本でした…

「十字架」重松清著

いじめを苦に自殺した中学生のクラスメイトが主人公となり、物語を進めていく。 自殺した中学生の家族がどのように過ごしていくのか、 主人公はどのような気持ちで日々を過ごし、年齢を重ねていくのか、 丁寧に書かれています。 『このお話には「核」となる…

「 i アイ」西加奈子著

少女から女性へと成長していく過程での 友情や恋愛、取り巻く社会とのかかわり、 思考や情緒の変化が丁寧に描かれています。 主人公の彼女の目を通して、生き方、考え方を 考えさせられる一冊でした。 本の帯 表部分は写真の通り 発行された年によって帯は若…

「小暮荘物語」三浦しをん著

小暮荘というアパートに住む住人たちの 不思議なつながりが なんだかほっこりさせてくれます。 それぞれに個性的な住人たちの日々の生活や 面倒事が面白いです。 軽く落ち込んでいる時に、この本を読み返したら 私はまだまだ大丈夫かもって 少し元気、もらえ…

「無銭優雅」山田詠美著

40代の男女の恋愛を中心に、日常を描いた ほっこりできる物語。 恋愛って何歳になっても同じなんだなって 心があったまるような、くすぐったいような そんな気持ちになりました。 本の帯 2011年幻冬舎の春フェアの帯 「ドキドキが始まる予感」 裏表紙 友人と…

「誰にでも、言えなかったことがある」山崎洋子著

この本を購入するとき、 「この作家さんはもしかしたら 同じような傷を持っているのかもしれない」 そんな思いを抱いきました。 読み終わって、肩の力が抜けたような 共感というよりも この人は私だと思うような、 そんな感覚に捉われました。 そして、「こ…

「和菓子のアン」坂木司著

お菓子が大好きな、ちょっとぽっちゃりした主人公。 主人公が勤務する和菓子屋さんで繰り広げられる クスリとしちゃうような日常や 主人公を取り巻く人間模様が楽しいです。 和菓子についてもちょっと詳しくなります。 Amazonに飛びます 本の帯 (表) 読書…

「独立記念日」原田マハ著

これから何かを始めよう 何かを始めたいけど、踏み出す勇気がない そんな女性におすすめの本です。 短編集なので読みやすく 読み終わったとに、少しホッとするような そして背中を押してもらえるような そんな作品だと思います。 楽天に飛びます 独立記念日…