「十字架」重松清著
いじめを苦に自殺した中学生のクラスメイトが主人公となり、物語を進めていく。
自殺した中学生の家族がどのように過ごしていくのか、
主人公はどのような気持ちで日々を過ごし、年齢を重ねていくのか、
丁寧に書かれています。
『このお話には「核」となる現実の出来事がある』
「文庫版のためのあとがき」に重松清さんはそう書いています。
泣きました。
これを読んだ時、娘はまだ中学生か高校生でした。
他人事ではない、と自分の身に置き換えて考えたとき、
心臓がギューッと掴まれるような、そんな痛さも感じました。
本の帯
いつの間にか、涙がこぼれていた。
重松清、いのちの物語
いじめを止めなかった。ただ見ているだけだった。
それは罪なのですかー。
吉川英治文学賞受賞作
裏表紙
いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。
あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめを
ただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。
そして、残された家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。
吉川英治文学賞受賞作
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