「乱反射」貫井徳郎
心にずっしり来ました。
誰の心にもあるであろう、少しの背徳。
それらが重なり合った時
どのような結末になるのか。。。
かなりの長編です。
Amazonnに飛びます
本の帯
(表)
深くて、重くて、悲しい
だが圧倒的に面白い!
あなたはこの衝撃のラストを受け止められるか!!
第63回日本推理作家協会賞受賞作
(裏)
2歳の男の子の不幸な事故死、
しかしそれは異常な殺人であった!
悪夢のカウントダウンが
今、始まる!!
裏表紙
地方都市に住む幼児が、ある事故に巻き込まれる。原因の真相を追う新聞記者の父親が突き止めたのは、誰にでも心当たりのある、小さな罪の連鎖だった。
決して法では裁けない「殺人」に残された家族は沈黙するしかないのか?
第63回日本推理作家協会賞受賞作
- 価格: 902 円
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「さがしもの」角田光代
短編集でそれぞれに良くて、
この本のカテゴリー化は難しいです(笑)
恋の話も
過去の過ちの話も
家族の話も
友情の話も入っているから・・・
ですが
文庫本のタイトルになっている
「さがしもの」
についていえば、懐かしい、優しい気持ちになれる本でした。
私がおばあちゃん子っていうことも大きな要因かもしれません。
本の帯
私が持っている本は新潮文庫のキャンペーンの帯なので、
本のキャッチコピーなしです。
裏表紙
「その本を見つけてくれなきゃ、死ぬに死ねないよ。」、病床のおばあちゃんに頼まれた一冊の本を求め奔走した少女の日を描く「さがしもの」。
初めて売った古本と思わぬ再会を果たす「旅する本」
持ち主不明の詩集に挟まれた別れの言葉「手紙」など九つの本の物語。
無限に広がる書物の宇宙で偶然出会ったことばの魔法はあなたの人生も動かし始める。
『この本が、世界に存在することに』改題。
- 価格: 572 円
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「十字架」重松清著
いじめを苦に自殺した中学生のクラスメイトが主人公となり、物語を進めていく。
自殺した中学生の家族がどのように過ごしていくのか、
主人公はどのような気持ちで日々を過ごし、年齢を重ねていくのか、
丁寧に書かれています。
『このお話には「核」となる現実の出来事がある』
「文庫版のためのあとがき」に重松清さんはそう書いています。
泣きました。
これを読んだ時、娘はまだ中学生か高校生でした。
他人事ではない、と自分の身に置き換えて考えたとき、
心臓がギューッと掴まれるような、そんな痛さも感じました。
本の帯
いつの間にか、涙がこぼれていた。
重松清、いのちの物語
いじめを止めなかった。ただ見ているだけだった。
それは罪なのですかー。
吉川英治文学賞受賞作
裏表紙
いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。
あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめを
ただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。
そして、残された家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。
吉川英治文学賞受賞作
[rakuten:book:16195702:detail]
「 i アイ」西加奈子著
少女から女性へと成長していく過程での
友情や恋愛、取り巻く社会とのかかわり、
思考や情緒の変化が丁寧に描かれています。
主人公の彼女の目を通して、生き方、考え方を
考えさせられる一冊でした。
本の帯
表部分は写真の通り
発行された年によって帯は若干異なっていますが
私が持っているのは2019年のもので
の部分が
累計21万部突破
西加奈子の新たなる代表作
と書き換えられています。
(裏)
「この世にアイは存在しません。」
入学式の翌日、数学教師は言った。
ひとりだけ、えと声を出した。
ワイルド曽田アイ。
その言葉はアイに衝撃を与え、
彼女の胸に居座り続けることになる、
ある「奇跡」が起こるまではー。
裏表紙には記載はなく
帯にあらすじが記載されています。
2019年に発行された文庫には
又吉直樹さんとの対談も追加されています。
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「小暮荘物語」三浦しをん著
小暮荘というアパートに住む住人たちの
不思議なつながりが
なんだかほっこりさせてくれます。
それぞれに個性的な住人たちの日々の生活や
面倒事が面白いです。
軽く落ち込んでいる時に、この本を読み返したら
私はまだまだ大丈夫かもって
少し元気、もらえました。
本の帯
(表)
小田急線・世田谷駅から徒歩5分、築ウン十年。
ぼろアパートを舞台に贈る愛とつながりの物語。
「あぁ、私はこの物語がとっても好きだ。」
小泉今日子さん「読売新聞」2011年2月6日書評
(裏)
安普請ですが、心地よいつながりがあるアパートです。
空き室あり。入居者募集中!
101号室→小暮(大家):死ぬ前にもう一度、あれがしたい・・・。
102号室→光子(女子大生):刹那的な恋にのめり込むある日・・・。
103号室→空き室
201号室→神崎(サラリーマン):いい奴ですが、覗き趣味あり。
202号室→空き室(神崎がこっそり使用中)
203号室→坂田繭(花屋店員):彼のいる部屋に元彼が・・・。
裏表紙
小田急線の急行通過駅・世田谷代田から徒歩5分、築ウン十年、全六室のぼろアパート小暮荘。
そこでは老大家小暮と女子大生の光子、サラリーマンの神崎に花屋の店員繭の4人が、平穏な日々を送っていた。だが、いったん愛を求めた時、それぞれの懊悩(おうのう)が痛烈な悲しみとなって滲み出す。それを和らげ癒すのは、安普請ゆえに繋がりはじる隣人たちのぬくもりだった・・・・・。
「無銭優雅」山田詠美著
40代の男女の恋愛を中心に、日常を描いた
ほっこりできる物語。
恋愛って何歳になっても同じなんだなって
心があったまるような、くすぐったいような
そんな気持ちになりました。
本の帯
2011年幻冬舎の春フェアの帯
「ドキドキが始まる予感」
裏表紙
友人と花屋を経営する斎藤慈雨と、古い日本家屋にひとり棲みの予備校講師・北村栄。
お金をかけなくとも、二人で共有する時間は、”世にも簡素な天国“になる。
「心中する前の心持ちで、つき合っていかないか?」人生の後半に始めた恋に勤しむ二人は今、死という代物に、世界で一番身勝手な価値を与えているー。
恋愛小説の新たな金字塔!
「誰にでも、言えなかったことがある」山崎洋子著
この本を購入するとき、
「この作家さんはもしかしたら
同じような傷を持っているのかもしれない」
そんな思いを抱いきました。
読み終わって、肩の力が抜けたような
共感というよりも
この人は私だと思うような、
そんな感覚に捉われました。
そして、「このままの自分でいいんだ。」
と、自分を肯定してもらえたような気持になりました。
自分を否定し続けている人の癒しの本になるかもしれません。
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本の帯
両親の離婚、祖母の入水自殺、自身の離婚と再婚。
私に寄り添ってくれたのは❝物語❞だったー。
もう頑張らなくていいんだよ、
今のあなたでいいんだから。
心に傷を持つすべての人へ贈る、江戸川乱歩賞作家の自伝的エッセイ
裏表紙
育ての親だった祖母の入水自殺、父親の再婚相手から受けた虐待。
実の母を頼って上京するも、すでに私の居場所はどこにもなかった。
自身も離婚し再婚した夫も介護の末、癌で亡くした。傷だらけで、
好んで振り返りたい人生ではなかった。それでも、今は自分なりに
精一杯生きて来た日々を愛しく思うー。
江戸川乱歩賞作家の自伝的エッセイの文庫化。